2026年9月17日、オーストラリアの内務大臣トニー・バーク氏が、セカンド・サードのワーキングホリデービザを抽選制にすると発表しました。
ニュースを見たあと、内務省の大臣サイトに載っているスピーチ全文を読み、公式の処理期間ツールも自分で操作して確認しました。この記事では、公式情報で確認できたことだけをまとめています。
先に結論を書くと、決まっているのは「枠の数」と「地方労働の条件は変わらない」ことまでです。抽選の方法や開始日は、まだ発表されていません。
※この記事は2026年9月21日時点の情報です。今後の発表で内容が変わる可能性があります。
セカンド・サードワーホリの抽選制で決まっていること
枠はセカンド45,000人・サード5,000人
| 区分 | 新しい枠 | 前年に条件を満たした人 |
|---|---|---|
| セカンド | 45,000人 | 57,000人 |
| サード | 5,000人 | 31,000人 |
前年の数字は「申請した人」ではなく、「条件を満たした人」の数です。スピーチでは「qualified」という言葉が使われています。また、どちらも国別ではなく全体の数です。
数字だけで比べると、セカンドは前年の約8割、サードは約6分の1の枠になります。
地方労働の条件は変わらない
抽選に参加するには、今と同じ条件を満たす必要があります。
- セカンド:指定された地域・業種で88日の労働
- サード:指定された地域・業種で6ヶ月の労働
大臣はスピーチで、条件を満たした人が得られるのは「抽選に参加する資格」だと説明しています。つまり、88日を終えても、必ずセカンドが取れるわけではなくなります。
まだ決まっていないこと
2026年9月21日時点で、次の点はまだ発表されていません。
- 抽選の方法
- 抽選が始まる日
- 移行期間中の申請の扱い
- 国ごとの扱い
内務省の公式ページには、今回の変更はすでに導入が始まっていて、今後12ヶ月かけて順番に実施すると書かれています。
開始日が示されていないため、今申請中の人やこれから申請する人がどう扱われるかは、続報を待つ必要があります。僕も内務省のページを定期的に確認して、発表があればこの記事を更新します。
発表後にセカンドを申請するとどうなるか
抽選制はまだ始まっていないので、今申請できる人は今のルールで申請することになります。ここでは、申請するとすぐに出る「ブリッジングビザ」について整理します。
ブリッジングビザは申請と同時に出る
オーストラリア国内でセカンドを申請すると、ほとんどの場合、ブリッジングビザA(サブクラス010)が一緒に申請されます。内務省の公式ページにも、ブリッジングビザはほぼすべてが本体のビザ申請と一緒に自動で申請される、と書かれています。
ここで注意したいのは、ブリッジングビザが出ても、セカンドが許可されたわけではないという点です。ブリッジングビザは、セカンドの審査結果が出るまで、オーストラリアに合法的に滞在するためのビザです。
また、ブリッジングビザは発給されてもすぐに使うわけではありません。効力が始まるのは、今持っているワーホリビザが切れたときです。
ブリッジングビザの注意点
内務省のブリッジングビザAの公式ページには、出国について次のように書かれています。
- 効力が始まっているブリッジングビザAで出国すると、そのビザではオーストラリアに戻れない
- 効力中のブリッジングビザAは、出国した時点で終了する
- 審査中に出国して戻ってきたい場合は、出国する前にブリッジングビザBの許可を受けておく必要がある
自分のブリッジングビザAの効力が始まっているかどうかは、公式のVEVO(ビザの状況を確認できるサービス)で確認できます。
セカンドの審査中に一時帰国を考えている人は、出国前に必ず内務省の公式ページで条件を確認してください。
友人のケース
僕の友人は、発表から3日後の2026年9月20日にセカンドを申請しました。ブリッジングビザは、申請したその日に発給されたそうです。
ブリッジングビザAはオーストラリア国内にいないと申請できないビザなので、友人の申請は国内からの申請(オンショア)です。
これはあくまで友人1人のケースで、全員が同じになるとは限りません。セカンド本体の結果が出たら、処理期間ツールの目安と比べて、この記事に追記します。
ファーストビザの審査は以前のペースに戻る
大臣はスピーチで、セカンド・サードを抽選制にして人数を管理する代わりに、ファーストビザの審査速度を以前のペースに戻すと話しています。
対象になるのは、セカンド・サードを取るために地方労働が必要な国です。日本もこちらに含まれます。
また、内務省の公式ページには、ワーホリビザの審査期間を3ヶ月に安定させるとも書かれています。
一方、イギリスはセカンド・サードに地方労働の条件がないため、今までの遅いペースのままとされています。
公式の処理期間ツールの使い方
ワーホリビザの審査にどのくらいかかっているかは、内務省の公式サイトにある処理期間ツールで確認できます。
ツールは「Visa processing times」のページにある「Processing times guide」のタブから使えます。
入力する3項目
- Visa Type:Working Holiday visa (subclass 417)
- Visa Stream:Not applicable
- Application Date:申請した日
Visa Streamは、ビザの種類によっては区分を選ぶ欄です。ワーホリビザ(417)には区分がないので、「Not applicable」のままで大丈夫です。
入力して「Submit」を押すと、次のような画面が表示されます。これは申請日を今日(2026年9月21日)にした場合です。

2026年9月4日更新の時点で、ワーホリビザ(417)は「50%が3日」「90%が20日」で処理されています。
これは、最近審査が終わった申請のうち、半分が3日以内、9割が20日以内に結果が出た、という意味です。
申請日を変えると結果はこう変わる
ツールでは、申請日から今日までの日数がバーの上に三角の印で表示されます。僕も申請日を変えて試してみました。
申請日を10日前(9月11日)にすると、印は「50%」と「90%」の間に移りますが、判定は緑の「Within standard processing timeframe(標準の期間内)」のままです。

申請日を30日前(8月22日)にすると、印は「90%」を越えてオレンジの部分に入り、判定は「Outside standard processing timeframe(標準の期間外)」に変わります。

「標準の期間外」と表示されても、申請に問題があるという意味ではありません。ツールの画面にも、時間がかかるビザもあること、結果が出たら連絡することが書かれています。
また、このツールはあくまで最近の審査実績にもとづく目安で、自分の申請の中身を確認するものではありません。自分の申請の状況はImmiAccountで確認できます。
オンショア申請が優先される
処理期間ツールのワーホリビザの説明には、オーストラリア国内から出した申請(オンショア)を優先して審査していると書かれています。
そのため、国外から出した申請(オフショア)は、場合によっては結果が出るまで数ヶ月かかることがあるそうです。
公式サイトでは、ビザが許可されるまで航空券の予約や、渡航・仕事・勉強の予定を確定させないようにすすめています。日本からファーストを申請する人は、この点を頭に入れておくと安心です。
僕がセカンドを取るなら確認すること
僕自身は、今のところセカンドを取る予定はありません。そのうえで、もし取るとしたら何を確認するかを書いておきます。
- 地方労働の日数と、働いた仕事が対象の地域・業種に当てはまるか
- 内務省の続報(抽選の方法、開始日、移行期間中の申請の扱い)
- 申請後に一時帰国の予定があるか(ある場合は、出国前にブリッジングビザBが必要)
- 申請後の状況はImmiAccount、ブリッジングビザの効力はVEVOで確認する
抽選の詳細が出るまでは、「88日を終えれば必ずセカンドが取れる」という前提では予定を組まないと思います。
まとめ
- 2026年9月17日、セカンド45,000人・サード5,000人の抽選制にすると発表された
- 地方労働の条件は変わらず、条件を満たすと抽選に参加できる
- 抽選の方法、開始日、移行期間中の申請の扱い、国ごとの扱いはまだ発表されていない
- ブリッジングビザは申請と同時に出るが、セカンドの許可とは別。効力中に出国すると終了する
- ファーストビザの審査は以前のペースに戻るとされ、417の処理期間は2026年9月4日更新の時点で50%が3日、90%が20日
続報が出たら、この記事に追記していきます。


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